ESSAY

最後だとわかっていたなら〜20年の時を経て

20年前のあの日のことを忘れない。

 

2001年9月11日のあの日。

その日私は旦那と夕ご飯食べながらテレビのニュースをみていました

リアルタイムでニューヨークのタイムズスクエアビルが崩れゆく様に・・・

「うそでしょ?! うそでしょ?」

それしか言葉がでてこず、ひたすら画面を見つめて 総毛立ち、これが本当に現実に起きていることなのかを受け止めきれずにおりました。

たった今、命果てても後悔しない生き方をしているだろうか?

ご存知のとおり世界を震撼させたあの出来事は、一体私たちに何を伝えようとしているのか?そんなことを悶々と考えていた頃、 ほどなくしてインターネットで「最後だとわかっていたなら」の詩を知りました。世界同時テロの追悼セレモニーで読まれたというこの詩。

何度も何度も読み返しては涙が止まらず、それから、毎日、旦那様に、「愛してる」といっては ハグをする、ことを心に決めました *今だに実行してますよー(^0^;)

そしていつかこの詩を舞台にしたいと思っていた私のところに、ある日とんでもない話がまいこんできました。

出版社に勤務していた友人が、「この詩を知ってる?これを出版しようと思ってるんだよね」というのです!そこで興奮の中勢いもあって、出版記念イベントをプロデュースさせていただくことになりました。

 

詩の内容は著作権を守るため、サンクチュアリ出版のサイトでご覧ください

サンクチュアリ出版「最後だとわかっていたなら」詩の全文

「愛してる。」と何度でもつたえよう

私が今、結婚式の仕事をライフワークとしているのは、この詩がきっかけだったといっても過言ではありません。一番大切な人に、家族に、友人に、「愛してる」という一言を伝えたい。

それはもちろん、ここに手紙を書いたり、LINEやSNSなどでも言葉で伝えることはできると思うけれど、実際やっぱり、目の前にいてくれて、(たとえオンラインでも!)生で気持ちを伝えること、これがどんなに自分自身にとって、どんなに大きな意味を持つのかは、頭で考えているよりはるかに現実のパワーは上回ります。

 

結婚式ってきっとそのためにある

きっと結婚式がなかったら、日々のことでいっぱいいっぱいで、あらためて自分の生い立ちも含めて、家族や友人たちとの日々の意味を考える時間をとり、面と向かってありがとう、とか、愛してる、って伝えることって、なかなか難しい。だからこそ、どんな形でもいいから、大切な人とすごす1日を実現してほしいなと思うのです。

毎年9月11日が来るたびに、私はあらためてこんなことを思うのでした。